キンモクセイ(金木犀)の時期と育て方とは 花言葉をご紹介! [植物]
キンモクセイの時期と育て方、花言葉をご紹介いたします。
キンモクセイ(金木犀)とは
モクセイ科・モクセイ属の常緑小高木樹のこと。
学名・・Osmanthus fragrans var.aurantiacus
和名・・キンモクセイ
英名・・fragrant orange-colored olive
原産地・・中国南部
開花期・・9月下旬~10月中旬
花色・・オレンジ
樹高・・5~6m
耐寒性・・やや弱い
耐暑性・・普通
キンモクセイは秋に、甘い香りの花を咲かせます。
季節の香りで連想するなら、春は沈丁花、秋は金木犀(キンモクセイ)
といったところでしょうか。
キンモクセイは可愛らしい小さいオレンジ色の花を無数に咲かせます。
また、香りも良いため、公園樹や庭木として人気が高い植物です。
桂花陳酒というお酒がありますが、これはキンモクセイの花冠(花びらの集まり)
を白ワインに漬けたものだそうです。
また、桂花茶と呼ばれる花茶に利用したりもするんですよ。
香りだけでなく、味わうことも出来るんですね。
ちなみに、日本がまだ汲み取り式トイレが主流だった頃、
悪臭を消すためにその近くにキンモクセイを植えることがあったそうです。
香りをトイレの芳香剤にしたんですね。
キンモクセイはトイレを連想させる、という方が結構いるそうですよ。
下記はキンモクセイの育て方になります。
<日当たり・置き場所>
キンモクセイは陽樹になります。
陽樹とは日当たりを好む樹木という意味です。
とにかく、日光を好みますので、必ず日当たりのよい場所で育ててください。
日当たりのよい場所ほど花つきは良くなり、悪い場所だと枝がひょろひょろに育ったり
葉を落とすこともあります。
また、大気の汚れた場所も花つきが悪くなりますので、
植える場所は重要になります。
梅雨時期は、新しい枝の葉を落とすことがあります。
キンモクセイは暖地を好み、寒さにはやや弱いです。
霜が降りるような場所で育てると、生育不良になります。
<水やり>
・地植えの場合
一度根づいてしまえば特に水ををやる必要はありません。
・鉢植えの場合
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
夏場は水切れに注意してください。
土壌の乾燥は、生育や花つきを悪くする原因になります。
<用土>
やや湿り気のある土ですが、水はけが良く、肥えた壌土質の土を好みます。
黒土を主として完熟した堆肥や有機質を混ぜたものが適します。
<肥料>
2月下旬~3月に、寒肥として骨粉や鶏糞、草木灰など
リン酸やカリの多く含まれたものを中心に与えます。
チッソ分の多いものを与えすぎると、枝葉ばかりが茂り、花付きが悪くなります。
鉢植えは地植えよりも肥料を多く必要とします。
肥料が足りないと花付きに影響しますので注意してください。
<植え付け・植え替え>
適期は3月~4月、2~3年に1回植え替えます。
・地植えの場合
一度植え付けてしまえば植え替える必要はありません。
・鉢植えの場合
鉢の下から根が出てきたら根詰まりを起こしています。
鉢から株を出して、古い土を落とし新しい土で、
一回り大きな鉢に植え替えましょう。
<ふやし方>
・さし木
適期は5月中旬~7月です。
さし穂は、今年伸びた新しい枝の先端を使います。
枝の先端を10~15cmの長さに切り取り、その切り口を斜めにカットします。
さし穂を水に2時間程、挿して水揚げをします。
その後、水はけの良い土に挿して切り口が乾かないように管理します。
水管理は十分に行ってくださいね。
<剪定>
新芽の伸びはじめる前の3月~4月上旬、
または5月末~6月が適期になります。
伸びすぎた枝、込み合っている枝を切る程度の軽い剪定であれば、
花後、すぐに切っても構いません。
ちなみに、強剪定は開花枝を失う場合があります。
萌芽した枝が成熟せず、結果、開花枝にならないことがありますので、
注意してください。
また、7月~8月以降に切った場合、
それ以降に伸びた枝には花芽を付けません。
<病害虫>
・病気
褐斑病・・葉の周囲に褐色の斑点ができ白っぽくなって枯れる
先葉枯病・・葉の先端が黄色っぽくなって灰白色になる
炭そ病・・葉縁に褐色の円形の病斑ができ枯れる
風通しをよくして予防しましょう。
・害虫
カイガラムシ、ハダニ
風通しをよくしてください。
見つけ次第、薬剤などで駆除しましょう。
キンモクセイは、排気ガスなどの大気汚染にとても敏感な植物です。
空気が悪い場所だと花つきが悪くなったり、香りが弱くなることがあります。
どうやら、葉の表面が汚れるのが原因のようです。
生育期には、葉の表面を洗い流すように水をたっぷりとかけてあげてください。
梅雨時期に雨に洗われたキンモクセイは、よく咲くそうですよ。
<キンモクセイの花言葉>
謙遜
真実
陶酔
初恋
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